オバマ再選の意味(2012年11月7日)

 激戦といわれたアメリカ大統領選挙ですが、現職のオバマ大統領が再選されました。あれだけ経済が落ち込んで、失業率も高かったのに、なぜ再選なのか? と、思われている方もいるでしょう。一言でいうなら、アメリカ人がそこまで愚かではなかった証拠だと思います。
 何しろ対立候補である共和党のロムニーは、金融危機でアメリカを混乱に陥れたブッシュと何ら変わらないのですから。ブッシュ政権による金持ち優遇の政策が、1%の金持ちと99%の貧乏人という歪んだ社会の構図をつくり、結果的に金融危機を招いたわけです。ロムニーを選ぶということは、またその状態に逆戻りするということなのです。
 では、なぜ激戦になったのか? それは簡単です。オバマの理想には賛同するけれども、もうちょっとしっかり頑張れという国民の叱咤にほかなりません。私は最近出した『アメリカを動かす思想』(講談社現代新書)という本の中で、アメリカのプラグマティズムについて書きました。
 つまりアメリカという国は、理念に固執することなく、とにかく結果がうまくいくよう、なりふり構わず努力を続ける国なのです。そういう思想が政治の根底にあるわけです。だから本当は、民主党でも共和党でもなんでもいいのです。実際、「僕は民主党だけど今回はオバマを支持するよ」とか、「私は根っからの共和党だけど、今回はオバマね」などというセリフをよく耳にします。
 そして今回アメリカは、最終的にオバマを選んだのです。そのほうがうまくいくと思ったからです。少なくともまた同じ過ちを繰り返すよりは。どう考えても賢明な判断だと思います。



 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのトラックバック