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哲学者の小川さん

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産経新聞に書評を書きました(2009年11月6日)
 先日産経新聞に書評を書きました。11月1日付の朝刊です。『戦場の哲学者』という本で、サブタイトルには「戦争ではなぜ平気で人が殺せるのか」とあります。  1959年にアメリカで出版された本なのですが、現在に至るまで実に半世紀にもわたって版を繰り返しているのです。作者はJ・グレン・グレイという哲学者。この人が戦争に行って感じたことを、哲学的視点から考察したものです。  著者が訴えたかったことを一言でいうなら、「抽象性」ではないかと思います。訳者はこれを「現実感のなさ」と表現していました。ある意... ...続きを見る

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2009/11/06 21:34
松井選手になる方法(2009年11月5日)
 ヤンキース松井選手のワールドシリーズMVPは本当に感動しました。偉業には人を感動させる力がありますよね。もちろん同じ日本人がアメリカでナンバーワンになったこと、怪我に苦しんでいた男がそれを克服して復活したということもあります。  ただ、今日は純粋に偉業そのものに感動しました。仮に松井選手が日本人ではないとしても、また怪我の有無にかかわらず、メジャーリーグでの外国人選手のMVPはやはりすごいですよね。  おそらくそこには、ある種の痛快さがあるのでしょう。牛若丸が弁慶を、蟻が巨像を倒すのに似た... ...続きを見る

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2009/11/05 22:39
ビフォアー・アフター大作戦(2009年11月3日)
 今日は映画祭の実行委員会とボランティアの人たちとで、商店街を練り歩きました。映画祭のPRイベントです。題して「周南映画祭〜絆〜商店街ビフォアー・アフター大作戦」。市外から来てくださる方々をお迎えするために、清掃を行い、同時に商店街の改善個所をチェックして回りました。最後は駅前でPR。  それにしても商店街は地味です。参加者の意見でも一番多かったのは、この点です。たしかに視覚的に訴えるというのは大事ですよね。  皆に魅力アップのための提案をしてもらったのですが、大きく分けると、こうした見た目... ...続きを見る

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2009/11/03 22:57
私の事業仕分け(2009年11月2日)
 今日の日経新聞に「事業仕分け地方で先行」という記事が出ていました。予算の無駄をなくすため、優先順位の低い事業については、廃止を含めてあり方を検討するものです。担当職員と第三者の仕分け人が公開の場で議論し、事業の必要性を次々と判定していきます。  しかし事業を途中で止めるというのは、大変ですよね。いくら無駄だといっても、利害関係者にとってはそんな単純な話ではないのです。  ただ、それゆえにずるずる続けてきたという側面もあるのではないでしょうか。その意味では、利害関係のない人間が客観的に判断す... ...続きを見る

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2009/11/02 22:41
芸術で経済成長(2009年11月1日)
 「ベルリン、芸術の都 復活」。今日の日経新聞の記事です。今ベルリンでは、市内60〜70か所に点在する劇場がしのぎを削っているといいます。世界中から芸術家が集まり、演劇や歌劇、映画だけでなく、絵画など幅広く文化が花開いているのです。  記事によると、ベルリン州政府は成長の原動力として芸術に期待しており、域内総生産(GDP)の16%がすでに文化関連だとか。これはシティーを抱えるイギリスの金融関連のGDPが10%なのに比較すると、相当の規模であることがわかります。  しかも、失業率が13%もある... ...続きを見る

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2009/11/01 22:16
商店街ってすごい!(2009年10月31日)
 今日の毎日新聞の地方版に「商店街は『すごい!』」という記事がありました。山口市の中心商店街のアーケードを、小学3年生の生徒たちが調査して回り、結果を発表したそうです。  「すごいな!と思う商店街の店と人」というテーマで店舗を選び、子どもならではの視点で各店舗のPRをしています。  商店街というのは、どこのまちでもさびれてしまっていますが、よく見ると趣のあるものです。特にスーパーやデパートに慣れてしまった子どもたちにとっては、意外と面白い場所なのかもしれません。  そんな目で、私たちももう... ...続きを見る

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2009/10/31 23:43
JBpress更新しました(2009年10月30日)
 昨日「市民目線」の話をしました。今日更新されたJBpressのコラムでは、まさにそのことを書いています。民主党政権が最初の試練を迎えていますが、それらを市民目線で考えるとどうなるか。  いわばそれは、ものごとの本質に立ち返ってシンプルに考えるということにほかならないのです。そう、哲学です。私たちは難しく考えすぎるがゆえに、答えを見失ってしまうことがあります。どんなに複雑に絡まったひもも、少しずつほどけば必ずとけます。どんなに複雑なプログラムも、最後は0か1かのどちらかなのです。  ぜひそん... ...続きを見る

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2009/10/30 21:07
カメラ目線ではなく市民目線で(2009年10月29日)
 一昨日(27日)読売新聞夕刊の「この人この一言」という欄で、私を取り上げていただきました。地方版とはいえ、一面にでかでかと載せていただけるというのは嬉しいものです。タイトルは「哲学ブームを全国へ市民目線で伝えたい」というものです。  タイトルは読売新聞の方がつけてくださったのですが、この「市民目線で」という部分がいいですよね。政治と同じで哲学もとかく浮世離れしがちですから、市民目線が一番大事だと思います。  政治といえば、今日の「報道ステーション」に長妻厚生労働大臣が生出演していました。長... ...続きを見る

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2009/10/29 22:39
今日の「哲学カフェ」(2009年10月28日)
 今日は「哲学カフェ」の日でした。「どうして暴力はなくならないのか?」というテーマでした。いつもながらの大盛況。感謝の気持ちでいっぱいです。重いテーマでしたが、皆しっかりとこのどうしようもない事実に向き合い、哲学しました。  暴力といっても、けんかやDVに始まり、殺人から戦争に至るまでかなり幅広い概念です。さらに、いじめや無視、言葉の暴力というのもあります。その意味では、肉体的あるいは精神的に相手を傷つける行為といったほうがわかりやすいかもしれません。  ただ、相手が了解していたり、社会的に... ...続きを見る

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2009/10/28 22:29
国民がブレてはいけない(2009年10月27)
 今日のニュースでも、日本郵政の副社長2人に、社長人事に引き続いて元官僚が内定。JALの再建チームも前原大臣のタスクフォースから、財務省による公的資金による救済へ。八ツ場ダムの建設中止も石原都知事ら6人の知事との協議を受けて再検証するとのこと。  政権発足後1か月半が経って、さすがに色々な問題が出てきますが、実はこれが当たり前なんですよね。何もなく快進撃というわけにはいきません。  大切なことは、それでも大きな流れとして政治主導で、かつ生活者が幸せになる方向に国を導いていくことです。紆余曲折... ...続きを見る

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2009/10/27 22:55
総理の52分の演説(2009年10月26日)
 今日鳩山総理の所信表明演説が行われました。なんと52分という異例の長さ。いいフレーズもいくつかありました。例えば、人と人が支え合う新しい公共なんていうのは、私もこれまで訴えてきたこれからの社会の基盤となるものです。  民主党の議員は当然盛り上がるわけですが、谷垣自民党総裁によるヒトラーの演説を聴いているようだとのコメントはいただけませんね。こういうことを言い出すと、政治の質が下がってしまいます。建設的な批判をしてもらいたいものです。  さて、鳩山政権の理念が申し分ないことはこれでよくわかり... ...続きを見る

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2009/10/26 22:33
安心できる社会をつくる(2009年10月25日)
 先週金曜日、政府は緊急雇用対策を決定しました。これで年度内に10万人の雇用創出を目指すようです。具体的には、介護や農林、環境といった分野での雇用創造プログラム、失業者や新卒者の就職支援の二点が柱です。  また、その前日には、国立社会保障・人口問題研究所が、社会保障給付の総額が2007年度に過去最高になったとの事実を公表しました。そして、今年度はさらに膨らむ見込みだというのです。  このように、雇用対策を行い、社会保障に多額のお金を投入しているにもかかわらず、多くの人たちは人生に不安を感じて... ...続きを見る

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2009/10/25 22:24
大学院教育は国家戦略(2009年10月24日)
 昨日の日経新聞「経済教室」欄で、熊本大学の大森不二雄教授が、大学院教育の充実を訴えていました。日本のような人口減少社会において、中長期的な成長を実現するには、人材の「底上げ」が重要だといいます。  具体的には修士・博士といった大学院教育の量的拡大、質的充実を行い、さらにそれを雇用につなげる仕組みを整えよというのです。  残念なことに、大学院の拡充は「高学歴ワーキングプア」などの社会問題を生み出したため、むしろ今定員削減の方向に舵を切りつつあります。ただ、それは世界的に見ると時代に逆行してい... ...続きを見る

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2009/10/24 22:38
トッド氏の見解について(2009年10月22日)
 『帝国以後』や『デモクラシー以後』といった問題作を世界に向けて発信する、フランスの社会人類学者エマニュエル・トッド氏が、日本の政権交代について語っていました。10月21日付の日経新聞の夕刊文化欄です。  トッド氏は、かつて旧ソ連の崩壊やアメリカの衰退を見事予言した人物です。面白いのは、彼が日本の動きと最近のヨーロッパの動きを比較しているところです。  つまり、ヨーロッパはさきのドイツの総選挙結果を見てもわかるように、全体的に右傾化しています。それは人口の高齢化を考えると、保守的な有権者が増... ...続きを見る

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2009/10/23 00:52
今は信頼を死守せよ(2009年10月21日)
 長妻大臣が鳩山首相に直談判して、生活保護世帯への母子加算の復活を実現しました。ところが、今日のニュースを見ていると、それが半額にとどまる可能性もあるというではないですか。  幸い首相はきっぱりと否定してくれましたが、さきの選挙で争点となったこのような象徴的な問題で、後退のイメージを与えることは政権にとって大きな打撃となります。「民主党お前もか…」となってしまいかねません。郵政民営化でも新しいトップに元財務官僚を引っ張ってきただけで、改革に逆行していると非難されるのですから。  とにかく全体... ...続きを見る

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2009/10/21 23:31
教育格差まったなし(2009年10月20日)
 昨日の毎日新聞に、民主党のマニフェスト実行度一覧が詳細にグラフ化され、掲載されていました。それぞれの項目を初期、中期、後期の各実行度に区分しています。全体的に眺めてみると、やはりさきの総選挙で争点となっただけあって、「子育て・教育」の項目は着手率が高いように見えます。  目玉公約の子ども手当は、概算要求でも2.2兆円を計上、高校の授業料無償化も、学校設置者への間接給付というかたちで実現されるようです。ただ、問題はこのほかにもたくさんの項目があって、「着手」というのは検討会をつくっただけという... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/10/20 23:58
母校(2009年10月18日)
 先日久しぶりに、大学院時代5年間お世話になった名古屋市立大学に行ってきました。懐かしいのはもちろんなのですが、それ以上に不思議だったのは、なぜか学校に叱咤されているような気がしてならなかったことです。  大学院に通っていた時は、働きながらでしたから、とにかく必死でした。でも今はその点では余裕があります。忙しいのは相変わらずですが、精神的に余裕をもってしまっていたのです。  現実を直視すれば、ちっともそんな余裕なんてもてないはずです。私はまだまだあの時同様ギリギリのところにいるのですから。夜... ...続きを見る

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2009/10/18 22:50
正義論をグローバルに考える(2009年10月17日)
 政治学者の伊藤恭彦先生とお話をしてきました。これまでロールズの正義論を中心にリベラリズムを研究してこられたのですが、最近はそれをいかにグローバルな環境に適用するかということについて考えておられるようです。  題して「正義論のコスモポリタン的転回」だとか。正義という概念が、国家を越えて成立するための理論を模索しようというわけです。その可能性に否定的なリベラル・ナショナリズムと肯定的なコスモポリタニズムの対立。どうやらそこには、「ポリスかコスモスか」という古代以来の対立図式が横たわっているみたい... ...続きを見る

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2009/10/17 21:10
今回のJBpressは映画祭です(2009年10月16日)
 JBpressの更新日です。今回はずばり映画祭がテーマです。「まちづくりの哲学」という連載で、今回のこの大イベントに言及しないわけにはいきません。私がいかにして映画祭の実行委員長をやることになったのか、また映画とは何なのか、秘話を交えてたっぷり論じています。ぜひチェックしてみてくださいね。  URLはこちらです → http://jbpress.ismedia.jp/category/machi  とにかく宣伝は大事ですね。今私たち実行委員会もいかにして映画祭をPRするか知恵をしぼっていま... ...続きを見る

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2009/10/16 23:34
政治とメディアと市民社会(2009年10月15日)
 ニュースでは毎日のように政治の話題が取り上げられます。もちろん今までもそうだったわけですが、民主党が政権をとって以来、二つの点で違いが出てきています。一つは扱いがこれまで以上に長くなったということ。もう一つは、前向きというか応援するような報道が増えたことです。  扱う時間が長いのは、変化に応じてそれだけ新しいネタが出てくるからでしょう。新システムの導入、新しい人の登用、新しい軋轢。話題には事欠きません。  もう一つの前向きな報道というのは素晴らしいことです。メディアは権力を批判するのが仕事... ...続きを見る

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2009/10/15 23:44

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